身も蓋もない言いかたになってしまいますが、はじめはオーディオインターフェイスに付属してきたDAWを使いましょう。
どのDAWも音楽制作するひとの使い勝手を考えて作られているので、基本的なことは問題なくできるはずです。
「付属品はイヤだ、なにがなんでも購入したい!」というひと、あるいはDTMにハマって今後も使い続ける覚悟のできたひとは、以下の4つのポイントを押さえて選んでください。
1. 対応OS
パソコンを買うところから始めるひとは少ないと思うので、現在お使いのパソコンで使えるDAWを選ぶわけですが、将来パソコンを買い替える可能性も否定できませんよね。
MacからWindowsに変えるひとはそれほど多くなさそうだけど、WindowsからMacに変えるひとはそう少なくもないでしょう。
そういうときのことも考えるなら、Windows/Mac両OS対応のものを選んでおくのが賢い選択でしょう。
Windows/Mac両OS対応のDAW
Ableton Live
ACID
Cubase
Digital Performer
FL Studio
Pro Tools
Studio One
Windowsのみ対応
Cakewalk SONAR
Macのみ対応
Garage Band
Logic Pro
2. 得意ジャンル
どのDAWも同様の機能は備えていますが、それぞれの得意分野というのはあります。
FL StudioやAbleton liveはループ素材を使った音楽制作を得意としていて、CubaseやPro Toolsはギター・ピアノなどの生音を使った音楽制作を得意としています。
自分が作りたい音楽の方向性が定まっているのなら、そこをポイントに選ぶのがいいでしょう。
参考までにいくつか例を挙げてみますが、岡崎体育さん・渋谷慶一郎さん・田中隼人さん・蔦谷好位置さん・中田ヤスタカさんはCubaseを、浅倉大介さん・宇多田ヒカルさん・小山田圭吾さん・高木正勝さん・釣俊介さんはLogic Proを、Charaさん・真矢さん・林ゆうきさん・藤井麻輝さん・砂原良徳さんはStudio Oneを使ってらっしゃるそうです。
3. ユーザー数
これはDAWに限らないんですが、ユーザー数が多いソフトを使うことの一番の利点はトラブルの解決策をインターネット上で見つけやすいことです。
身近にDTMの先輩がいるのであればそのひとと同じDAWを選んで助けてもらえばいいですが、そうそう都合よくも行きませんからね。
インターネット上で情報を探すときのことを考えて試しに「DAW名+使い方」で検索してみたところ、ヒット数が多い順にGarage Band・Logic Pro・Cubase・Studio One・Pro Tools・Ableton Live・FL Studio・ACID・SONAR・Digital Performerでした。
4. グレート
たとえばCubaseには、Pro・Artist・Elementsの3つのグレードがあります。
Proが最上位版で、Artistが通常版、Elementsは入門用の廉価版といった感じで、グレードが下がっていくほど機能制限があったりします。
実際の例を見たほうがわかりやすいので、機能比較のページを見てみましょう。
Cubase 9.5 シリーズ 機能比較
これを見ると、「入門だから一番安いのでいいか」と思っていたひともちょっと考え直したくなりますよね。
物足りなくなってからアップグレードするという手もなくはないですが、最低でも通常版、予算が許すなら最上位版を購入しておいたほうが悔いが残らないでしょう。